- 原作:大岡昇平(原作)
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プロフィール
1909年3月6日生まれ。東京出身。青山学院中学部に入学し、キリスト教の影響を受ける。京都大学仏文化卒。帝国酸素、川崎重工業などを勤務し、1944年に招集されてフィリピン・ミンドロ島に赴任。翌年、米軍の捕虜となりレイテ島収容所に送られる。帰国後の1949年に「俘虜記」で第1回横光利一賞を受賞し、文壇デビュー。1952年に「野火」で読売文学賞、1972年に「レイテ戦記」で毎日芸術賞を受賞した。また、得意な仏語を生かして「フランス映画輸出組合日本事務所」に勤務し、ジャン・コクトー監督の映画『美女と野獣』(1946年)の紹介記事を「映画春秋」に発表、映画「悲恋」、ジャン・ドラノア監督の映画「忍び泣き」などの字幕翻訳を手掛けた。1988年死去。享年79歳。
- 石川忠(音楽)
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プロフィール
1966年2月6日生まれ。神奈川出身。1984年にZEITLICH VERGELTER(ツァイトリッヒ・ベルゲルター)に メタルパーカッショニストとして参加。1993年にメタルパーカッションバンド「Der Eisenrost」を結成。さらに2012年には「Sカイライバンチ」の清水郁雄との2人組ユニット「儡忠」としてライブ活動を展開しながら、日本のインダストリアル音楽を牽引している。
映画音楽は塚本晋也監督『鉄男 TETSUO』(1988)で初挑戦。以降、ほとんどの塚本作品を手がけ、『双生児』(1999)ではシッチェス国際映画祭ベスト・オリジナル・サウンド・トラックを受賞した。ほか三池崇史監督『極道戦国志 不動』(1996)、同『DEAD OR ALIVE2逃亡者』(2000)などがある。
- 北田雅也(サウンドエフェクト/サウンドミックス)
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プロフィール
1968年東京生まれ。日活撮影所内の音響効果会社入社後、1999年に独立してフリーに。『六月の蛇』(2002)で塚本作品に初参加して以降、全作品の音響効果を担当している。中でも『KOTOKO』(2011)と『野火』(2014)は、現場音(ダイアログ)の整音、音楽編集、効果音と、作曲以外の全てのミキシングを任されている。
また、身体や様々な道具を使って効果音を付けるフォーリーアーティストとして知られ、宮崎駿監督『ハウルの動く城』(2004)では、2006年の米国映画音響編集者組合員賞(ゴールデンリール賞)長編アニメ-ション映画部門で音響編集賞を受賞した。ほか、主な担当作に『寄生獣』シリーズ、大根仁監督『バクマン。』がある。
- 林啓史(助監督)
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プロフィール
1979年長崎生まれ。大学在学中だった2000年、塚本監督の映像制作会社「海獣シアター」のスタッフ募集告知を見て上京。『六月の蛇』(2002)に特殊効果や照明部として参加する。以降、『ヴィタール』(2004)、『玉虫~female~』(2005)、『悪夢探偵』シリーズ(2006、2008)、『鉄男?THE BULLET MAN 』(2009)、『KOTOKO』(2011)に助監督として塚本監督に師事しながら、撮影や照明も担当している。ほか制作部・演出部として映画『海炭市叙景』(2010)、映画『夏の終わり』(2013)、映画『そこのみにて光輝く』(2014)、NHK ドラマ『64(ロクヨン)』(2015)等に参加している。